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「新開地・ええとこMAP」 「新開地・ええとこMAP」
「新開地・ええとこMAP」
まちを訪れた人に、最もベーシックなツールとして、
制作されることの多い「まちのMAP」
しかし、いろんなMAPツールを見ていると、
多くは、地元(制作者)目線で、下手くそな「お国自慢」。
「お客目線」でないものが多い気がします。
単に、「行き先を見つける」だけではない、MAPづくりとは。



よくやる典型的な「まちがい」は、「関係者(組合員)」の店を紹介するMAPや「観光スポット(=制作・観光協会など)」を紹介するだけのMAPなど、編集主体が自らを紹介する、自己満足的なMAPをつくるケース。
「お客目線」でちょっと考えてみると、MAPというものを使う場合、「目的地」は、決まっている場合が多く、しかも大体の位置は調べているケースが多いです。(自分が出かけたときのことを思い出してみると、簡単なことなのですが・・・)。ですから、「総覧性=パッと見、全体がわかる」と「ポイント地点=目印になるところ」を表現することが、基本的に押さえることだと思います。
次に、MAPは他のPR媒体と異なり、既にまちを訪れた人に渡すことが多いので、これを入口に「まちへの愛着度を高める工夫」が求められます。そのため、このMAPでは、MAP部分にさりげなく、まちのネタをトピック的にイラストなどで表現しています。
また、愛着を持ってもらい、FAN度を感覚的に高める工夫として、「まちの文化性」を表現することも、重要になります。このMAPでは、表紙イラストで、まちの日常を空気も含めて、わかりやすく表現するとともに、写真で普段のまちの様子をさりげなく見せて、他のまちとの違いが感覚的にわかるようになっています。
いずれにせよ、「MAP」という性格をシンプルに整理し、「店にお客を呼び込む」とか、「観光スポット教養案内」程度、はたまた「組合員サービス」といった別の機能をまぜこぜにしないよう、注意をしましょう。どうしても、そういうことが必要な「圧力」がかかる場合は、別のPRツールや媒体を使って、表現することをおすすめします・・・。

(2009年2月7日):コミュニティ誌